その同級生の名前は『乾久子』さん。
大学で一緒にドイツ語を勉強して、
様々な話をしてもらい、
映画を見たときは、パンみたいなのを焼いてくれました。
でも、ただ一つ違っていたのは、『彼女は芸術家』だったのです。
という前置きを、「奥様は魔女」風にしてみるワナww
てか、僕と同じ年代の人は、奥魔女を知っているのだろうか?
というわけで、今日から個展を開かれている乾さんの作品を見に行ってきました。
http://www.geocities.jp/hisakoinui/jp/index.html
浜松から電車で藤枝まで行き、そこから徒歩30分(まぁ、迷ったりしたのでww)。
アートカゲヤマに到着です。
もちろん、ゼミ友も一緒です。最近、一緒に行動していることが多い気がしますが、決して…。
今回の展示は中心的なのは4点。
入ってすぐに部屋の壁に張り巡らされた作品は、何かを感じざるを得ないものがありました。
英語で言うなら、I can't help feeling about the Lines!!的な<何気に間違ってるくさい!?
聞いていたのよりも、実物はより強く押し出される線を感じました。が、なにぶんシロートなので、これが難しい。
ただ、線をじっと見ているのと、俯瞰的に見るの、線をたどって見るの、座標をその都度固定して見るの、何かが浮かんで見えるように見るの、音の波長を感じて見るの、斜めになって見るの、いろいろ見方ができる作品でした。
乾さん自身は、ライブペイントの時自体が作品で、そのとき作り上げた形ある作品も魂が宿る、という話をされましたが、音楽とは違う、形の残り方で、その存在感は大きいものでした。
線を作品とするのは、作品が完成に向かうプロセスも作品たりえることを示すため、と解釈しましたが、まぁ、それも人それぞれと言うことでww
もひとつ印象に残っているのは、ライブペイント時の演奏者が演奏してくれたこと。
一人はイダキ奏者「良知友見」さん
イダキについては→http://www.knob-knob.com/dige.htm
もう一人は、竹笛奏者「森口紋太郎」さん。
竹笛は自作だそうです
イダキは初めて聞く楽器だったのですが、その神聖な音色は興味深いものがありました。
イダキは特定の低音、中音、高音を同時に出すことができたように思います。
事実は2音かもしれませんが、僕には3音に聞こえました。
音色は放牧習慣民族の発声で「ホーミー」の音に、アイヌの口琴の音を組み合わせたような音です。
アイヌは自然神をよく崇高していたので、アボリジニのそれとも通ずるところがあります。
ハートにずぅーんときました。インスピレーションを感じる、そんな音色でした。
それほど、衝撃的な音色&演奏方法でした。ちょっとほしくなったのは内緒です。
竹笛も、もしかしたら、音階に無い音を出そうと自作しているのかもしれません。
それくらい、独特の音を感じました。
イダキはもともと音階を声で調節するものらしいので、明確な音階を出さない分、神秘的に見えるのかもしれません。
2つのセッションは、それはそれは現代音楽というか、旋律ではなく、音色でした。
それとあいまって芸術が生まれていく、そういう過程は、一度見てみたいですねww
民族楽器好きの性格が、うずうずして堪らない一日でした。
すばらしい個展でした。